2020-05-20から1日間の記事一覧

未来小説「ニューライフ」凛子の不思議その3

「不思議だったんだよなあ。」 新宿の居酒屋チェーン店で英知は友人の丸山に言った。「そうだなあ、なんであんな美人が英知についたのか分からんな、でもお前のその発言、単なるノロケにしか聞こえないよ。」 なんで凛子のような女性が英和のところに来たの…

未来小説「ニューライフ」凛子の不思議その2

凛子の不思議その2 タクシーは神楽坂から一本入った道で留まった。料金をカードで支払って彼女を支えて寮を探す。 寮長とやらに事情を説明して後の面倒を見てもらわないといけない。 コロナウイルス発生後東京の地価は下がる一方で最近優良企業は安い東京都…

未来小説「ニューライフ」凛子の不思議その1

凛子の不思議 その1 英知は先に六本木の高層階のホテルのバーで待っていた。 前回先に待ってくれていたので今回は彼女より先に着いておいたほうがいいと思った。 時間通り、いや約束の3分前に彼女は現れた。「すいません、お待たせてしてごめんなさい。」と…

未来小説「ニューライフ」エントモファギー

約束の喫茶店で彼女は先に待っていた。最初にPCR検査の結果を見せ合って挨拶をして席についた。 紛れもなく僕のタイプだ。マスクをしているので当然顔全体は見えないが、喫茶店の窓から入る春の光に照らされた彼女の目と全体から受けるの感じは自分のタイプ…

未来小説「ニューライフ」コンビニの買い物

喫茶店に行く途中の新宿区戸山公園にある公営の体育館の中にあるコンビニエンスストアで買い物をしなくてはいけない。 小比戸英知は今日結婚相談所で知り合った女性にこの公園近くの喫茶店で会うことになっている。その前に大事なものを買っておくのを忘れて…

未来小説「ニューライフ」マスクに隠されたもの

2030年10月晴れた新宿戸山公園真昼間、女性の悲鳴が響き渡った。しばらくしてパトカーが来て数名の警察官が中年男を取り囲み、その周りを10名ほどの野次馬が集まっていた。そして警察官たちは中年男をパトカーで連れ去って行った。 10年前中国武漢…